今日はこちらへ行ってきました*1
ChatOps+IoTでvoiceOpsしたら業務が改善できた話
HRMOSでのChatOps
HRMOSでのchatOpsの取り組み
アプリケーションのビルド/デプロイ/リリース
リソース関しのアラート通知
エラーログの通知
問い合わせ窓口に来た問い合わせのチケット化されて通知
その他の通知
これは通常業務として取り組んでるところは多いと思います
メールでやってた頃は1日のメールが数千通なんてこともありました
chatOpsの問題点
チャットは仮想世界のもので、仮想世界の情報はpull型 つまり、現実世界に働きかけられない
業務は他にもあるのでずっと画面の片隅にあるチャットを見つめてるわけにもいきません チャットは流れていってしまうので見逃してしまうことはあると思います
voiceOpsとは
chatOpsの次に来ると言われている音声によって行うオペレーション
AIを搭載した音声アシスタントデバイスを介してタスクを実行する
siriとの違いは専用デバイスがあること
チームの課題
エラー通知を見張るのが辛い
問い合わせ対応を見逃しがち
人が増えてきた
- コミュニケーション量が増えて大事な情報が埋もれる
- 朝会の呼びかけが辛い
- Slackの会話が増えて大事な会話を見逃す
リリース時は10人位→今は80人
voiceOpsって本当に喋りたいのか?
chatOps
slackにキャッシュサーバへのconnection timeout errorの通知
kibanaのリンクを開く
同じ構成の他サーバーでは起きてないことに気づく
voiceOpsの場合
賢いAIなのに会話して進めていくのは馬鹿らしい
会話せずに全オペレーションをやってくれる
AIによる自律的な障害復旧
提携作業が想定できる物理的な故障やリリース、ロールバックのような作業に限られる
しかし、通知されるエラーのうちの殆どは自動復旧できるもの
本当に欲しいものは
- 喋ってくれる
- 音声で知らせてくれる
さほど必要のないこと
- しゃべることによるコマンド実行
- AIによる判断
これならラズパイ*2とSlackbot*3とPolly*4で実現できそう
このような流れで作ったそうです
エラー通知や朝会の呼びかけなどをコマンドにしてこれをボットを通してPollyで音声化してラズベリーパイで喋らせる仕組みです Lexを組み合わせてAIで会話を解析して喋らせたりすることもできそうです
botの機能
エラー通知:slackにエラー通知があったら不穏な言葉や音を発する
問い合わせ通知:問い合わせ窓口に来た問い合わせが開発チームに振られた場合に担当チームに呼びかける
朝会コマンド:朝会の定型文を喋らせる
sayコマンド:任意の言葉を喋らせる
効果
エラー監視
タイニングによって対応が数分遅れることもあったが、ほぼ時間差無しで気付けるようになった
問い合わせ対応 →同様に対応が遅れてCSチームから 早くしてくださいと言われることがなくなった
朝会の呼びかけ →時間丁度に呼びかけることができ、気がついたら開始時間を過ぎてることがなくなった
副次的効果
sayコマンドで * 適当に喋ららせられるのでこのようなお知らせができる * ミーティングに来ない人を呼び出し * ケーキがあるよのお知らせ*6 * 契約受注のお知らせ
追加機能
うるさいと怒る
音センサで閾値を超える時間が長く続くと「うるさい」と怒る →なかなか調整が難しい・上記に出てきた蛍の光に怒るのでやめたそうです
注意事項
やり過ぎるとうるさいと反感を買ったり、偉い人が怒ったりするので注意
コード
ここでコードが出てきたのですが、写しきれないので資料が上がったら参照してください
デモ
sayコマンドを使って色々としゃべらせていました
Pollyの設定で色んな国の人の声にできます
その他
ラズパイ3は無線が使えるから楽
AmazonLex、Pollyで音声を認識するAIがあるからそれを組み合わせるのも良いかも
チケットの割り振りはMachineLearningのAIが担当している
今回はPollyを使った話でしたが、Lexの場合10000テキストリクエスト、5000音声リクエストまで無料なのでこの枠内でやれるのなら無料で使えるかもしれません
Slackbotを使ってみようかな
*1:6/19の話ですが
*2:ラズベリーパイ、詳しくはhttps://raspberry-pi.ksyic.com/news/page/nwp.id/24を参照
*3:Slackbot — 忙しいあなたをサポートするお役立ちボット – Slack
*4:Amazon Polly (文章をリアルな音声に変換) | AWS
*5:時間が来ると早く帰るように促すそうです
*6:ケーキの差し入れがあったときの話だそうです